古いレコードや、ゲーム機、ミニコンポ、パソコンなど一見使えそうもないように見えるものばかりが並んでいる。以前に秋葉原の電気街で見かけたような部品類もトレーの中で眠っている。
ミニコンポで使われるようなオーディオスピーカーもずらりと並んでおり、私の目を引いた縦長約1メートルのトールボーイのスピーカーが2台で540円(税込)。よく見るとスピーカユニットは潰れている。でも、エンクロージャーとして使えばまだまだいけそう。
購入決定。
そして、SONYのスピーカー、ペアで108円も実験用に購入することにした。箱はきれいだが、ウーハーはボロボロで、回りのゴムが経年変化で朽ちている。パッと見では使えそうに見えたが、持ち帰ってよく見ると内側のペーパーコーンだけが残っている感じ。
さて、これらのスピーカーBOXを生き返らせるために使うユニットをご紹介する。以前に秋葉原の秋月電子で購入してあった 8cm フルレンジのスピーカーユニット
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-06275/
東京コーン紙製作所 F77G98-6
77mm スピーカ
スペック的にはまずまずで、fostex にも劣らない性能?
(仕様ではFostex の8cm フルレンジと大差ない)
◆主な仕様
・インピーダンス:8Ω
・定格入力:10W
・最大入力:20W
・最低共振周波数(F0):90Hz
・音圧周波数特性:F0~20,000Hz
・出力音圧レベル:81.5dB W/m
このスピーカーは2個で何と500円で買える。手に入れたものの、どうやって使おうか前々から気にかけていた。今回手に入れた中古のエンクロージャーを使ってやっと日の目を見ることになった。
【トールボーイの改造】
8cm ウーハが2台とツイーター 1台の組み合わせ。中の配線を見ると、以下のように。ツイーターには直列にコンデンサーが接続されているのを省略。
本来ならば、全てのスピーカーを外して上部には秋月で買った8cmフルレンジを実装、それ以外は穴埋めすることを考えたが、面倒なので、使わないスピーカーの結線だけを外し、実装したまま使うことにした。(結線なしの潰れたウーハーとツイーターがそのまま残っている)
【試聴】
音源はパソコンの youtube で、アンプはPAM8403の基板1枚。出てきた音は驚きの一言。
とても 8cm スピーカーとは思えない音で、伸びのある重低音を実感した。ボーカルの中高音も素晴らしい。
この縦長のエンクロージャーは、実は単なるバスレフではなく、QWT型と言い、管の長さで決まる共振により、低音が再生しやすくなる。計算上、下は70Hzくらいを狙った設計になっているようだ。
SONYのスピーカーについては次回に紹介の予定。