余った木材とジャンクスピーカーを使ったTV用スピーカーボックスの製作

前回ご紹介したハードオフで購入した中古のトールボーイのエンクロージャーから 取り外した8cm フルレンジのスピーカー(写真)2個は廃棄の予定だったが、再利用することにした。ツイーターがついているので、ウーハーかと思ったが、しっかりと中高音がでるので、これはどうみうてもフルレンジだ。

 

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コーンの一部が潰れていても、普通に音が出ることを確認できた。性能的には劣化 している可能性はあるが、TVの音声再生で使うくらいなら問題なしと判断した。
実際、中高音がうるさくて自分好みの音ではないが、音楽を再生しても普通に聴く ことができた。

余った木材は、以前にスピーカーボックスを作った時に発生した余りのMDF材9mmを捨てずにとっておいたものを利用。背面板は2枚を張り合わせて上側長めになっている。

 

上下の板は8mmくらい足りないので背面の上下にスリット状の穴が開いているが気にしない。前回同様、バッフル穴はボール盤に自由錐をつけて直径75mmの穴を2個開けた。(ステレオ再生)

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スピーカー2個を取り付けて試聴してみると、何やら風呂場で聞いているような音 がでてくる。背面の上下スリット状の穴からエコーのように音が反響しているようだ。

 

スピーカーを外して、2cm厚の吸音材(以前にホームセンターで買った断熱用のグラスウール)を背面全体に敷き詰めた。

異様な反響音もおさまり、TVの音を聞くには十分な音質になった。外形寸法は、結果的に 9.6(W) x 11.5(D) x 19.8(H) cm となる。

(背面上部の飛出し部分を除く)

 

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21インチのディスプレイ裏に設置して使うことにした。アンプは前回同様、PAM8403 の基板1枚。音量、音質ともに十分。

配線はLANケーブルを使い、ペア線2組で左右の音を上下のスピーカーに振り分けた。

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ハードオフで買った中古のエンクロージャー その2

実験用に購入したSONYのスピーカー、ペアで108円にも秋月電子で購入してあった 8cm フルレンジのスピーカーユニットを装着してみることにした。ツイーターはそのままダミーとして残すことにした。(穴を塞ぐのが面倒なので。。)

購入したエンクロージャーはこちら(ペアで108円):

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スピーカーの口径が合わないので、13cm から 8cm に変換するためのアダプターが必要になる。

古い13cm ウーハーを取り外し、8cm用のバッフルアダプターを自作してエンクロージャーに取り付け。

写真:13cm 用スピーカーのバッフル口径は約11.5cm

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写真:8cm用のバッフル板の寸法
東京コーン紙製作所F77G98-6を取り付けるには少しやすりで削って口径を広げたほうがよい。(今回は、口径を広げずにそのまま取り付けてある)

a-type

 

写真:ボール盤に取り付けた自在錐で穴あけ

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写真:8cm用のバッフルアダプターを取り付け

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写真:8cmフルレンジのスピーカーユニットを装着

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【試聴】

エンクロージャーの外形は、実測値で 25(H) x 23(D) x 15.5(W) cmであり、板厚から逆算すると、内部容量は約6.5リットル。8cm 用のエンクロージャーとしては十分なサイズと言える。バスレフ構造で、裏側に約3.5cm径の音導管(パイプ)が 実装されている。

前回と同様、音源はパソコンの youtube で、アンプはPAM8403の基板1枚を 使って試聴することにした。

結論を言ってしまうと、8cm スピーカーとは思えない重低音を再生してくれる。以前 手に入れたオンキョーの13cmウーハーの2-way と比較しても、見劣りを感じないのは自分の耳が悪いせいなのか?

気分を良くして、しばらく使ってみることにした。

ハードオフで買った中古のエンクロージャーに8mフルレンジスピーカを搭載

ハードオフに行くと必ずジャンク品コーナー(壊れていても動作保証のない品を扱う)に立ち寄ることにしている。たまに掘り出し物があるから要チェックなコーナーだ。

古いレコードや、ゲーム機、ミニコンポ、パソコンなど一見使えそうもないように見えるものばかりが並んでいる。以前に秋葉原の電気街で見かけたような部品類もトレーの中で眠っている。

ミニコンポで使われるようなオーディオスピーカーもずらりと並んでおり、私の目を引いた縦長約1メートルのトールボーイのスピーカーが2台で540円(税込)。よく見るとスピーカユニットは潰れている。でも、エンクロージャーとして使えばまだまだいけそう。

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購入決定。

そして、SONYのスピーカー、ペアで108円も実験用に購入することにした。箱はきれいだが、ウーハーはボロボロで、回りのゴムが経年変化で朽ちている。パッと見では使えそうに見えたが、持ち帰ってよく見ると内側のペーパーコーンだけが残っている感じ。

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さて、これらのスピーカーBOXを生き返らせるために使うユニットをご紹介する。以前に秋葉原の秋月電子で購入してあった 8cm フルレンジのスピーカーユニット
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-06275/

東京コーン紙製作所 F77G98-6
77mm スピーカ

スペック的にはまずまずで、fostex にも劣らない性能?
(仕様ではFostex の8cm フルレンジと大差ない)

◆主な仕様
・インピーダンス:8Ω
・定格入力:10W
・最大入力:20W
・最低共振周波数(F0):90Hz
・音圧周波数特性:F0~20,000Hz
・出力音圧レベル:81.5dB W/m

このスピーカーは2個で何と500円で買える。手に入れたものの、どうやって使おうか前々から気にかけていた。今回手に入れた中古のエンクロージャーを使ってやっと日の目を見ることになった。

 

 

【トールボーイの改造】
8cm ウーハが2台とツイーター 1台の組み合わせ。中の配線を見ると、以下のように。ツイーターには直列にコンデンサーが接続されているのを省略。

sp-kairo

本来ならば、全てのスピーカーを外して上部には秋月で買った8cmフルレンジを実装、それ以外は穴埋めすることを考えたが、面倒なので、使わないスピーカーの結線だけを外し、実装したまま使うことにした。(結線なしの潰れたウーハーとツイーターがそのまま残っている)

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【試聴】

音源はパソコンの youtube で、アンプはPAM8403の基板1枚。出てきた音は驚きの一言。
とても 8cm スピーカーとは思えない音で、伸びのある重低音を実感した。ボーカルの中高音も素晴らしい。
この縦長のエンクロージャーは、実は単なるバスレフではなく、QWT型と言い、管の長さで決まる共振により、低音が再生しやすくなる。計算上、下は70Hzくらいを狙った設計になっているようだ。

SONYのスピーカーについては次回に紹介の予定。