他人の車のウインカーは信用しないほうが良い、信用しすぎて思わぬ事故に

アメリカの道路を走っていると常々思うことだが、車のウインカーは全く当てにならない。ウインカーを出したままハイウエイで直進を続ける車、左折するかと思えばそのまま直進する車等々。そうかと思えばウインカーを出さずに車線変更を繰り返す車、これは日本でも良く見る光景かもしれないが。

気をつけなければならないのは、通りに出ようとした時に直進車があたかも自分の手前で右折するかのようにウインカーをチカチカさせながらやってきた時だ。予告通り右折してくれれば問題ないが、こちらが通りに出た瞬間に相手が直進を続けてきたら急ブレーキで止まってくれない限り衝突を回避できないかもしれない。下図参照。

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こういう車をよく見かけるから注意したほうがよい。もちろん、全ての車がこのような動きをするわけではないが、自己のリスク管理として、「ウインカーは当てにならない」と言い聞かせ、「疑わしきは信用せず」という態度で臨んだほうがよい。従って、この直進車が右折を完了するまで(あるいは直進して通り過ぎるまで)待つべきである。

アメリカでは車なしで生活できないから、かなりの高齢者でも運転している。何となく、ぎこちなく不自然な動きを見かけることがある。何もないところでスピードを緩めたり、ウインカーを出しては直進したりで混乱の極みだ。こういう車を見かけたら近づかないほうがよい。車間を空けるか2車線あれば追い抜いてしまおう。

話ついでに、渋滞時の車線変更で車両感覚のない運転者もいるから注意しよう。ウインカーを出したと思ったら、自分の前にいきなり突入してくる車がいる。こちらから避けなければ事故になる場合があるから運転には十分に注意しよう。

アメリカ滞在中、パスポートは常に携帯する必要があるか

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基本的に旅行者はパスポートを身に着けておくことになっている。しかし、盗まれる危険もあるからパスポートを携帯したまま繁華街を歩き回りたくはないだろう。

アメリカ内の車の移動では通常は使わないから滞在中のホテルのセーフテイBOXや留学中の友人宅に保管してもらうこともあるだろう。以下にいくつかのポイントを紹介する。

国際免許証はパスポートとセットで携帯することになっているが、このときのパスポートはコピーでもよい。そして車を運転する際には日本の免許証も忘れずに携帯しなければならない。

今では既に販売を終了しているが、持っている トラベラーズチェックを使う際にはパスポートの提示を求められるから、トラベラーズチェックで買い物するには必須アイテムとなる。

サインすれば使えると思い込んでいると、いざという時にはパスポートなしでは使えないから注意しよう。

 

以前、オーストラリアに旅行中、現金を持ち合わせておらず、レストランの支払いにトラベラーズチェックを出したらパスポートを見せろと言われた。その時はパスポートを携帯していなかったので現地の大学の学生証でどうかと頼みこんだ。最初は拒んでいたが強引に押し切ってしまったことがある。

こういう例外もあるが、通常はパスポートなしには認められない。

アメリカ内のフライトにはIDが必要:
空港での本人の確認にはIDが必要になる。旅行者であれば通常パスポートが唯一のIDになるが国際免許証を持っているなら、それには写真が付いているのでIDとしても機能する。

従って、フライトチェックインの際にIDの提示を求められた時、国際免許証を見せればOKだ。

ホワイトサンズ 国道での検問:
旅行中に検問などがあるとパスポートが必要になる。検問と言っても国道に設けられたポイントを通過しなければ必要にはならないが、旅行目的を達成するにはパスポートがどうしても必要だ。

ニューメキシコ州・ホワイトザンズには米軍施設があり、国定公園に入るには検問を通過しなければならない。

検問所では、アメリカ市民かどうか聞かれ、アメリカ市民はそのまま通過できるが、旅行者はパスポートを見せなければ通してもらえない。

一般論として、ホテル近くの繁華街や近郊の見物だけならパスポートを持ち歩く必要はないが、それ以外は常に携帯するように心がけてはいかがだろうか。

アメリカの大駐車場では自分が駐車した場所に戻れない

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駐車場といっても色々あるが、ここではショッピングモール、空港、テーマパークなどの大型駐車場での心構えについて述べる。

大型のショッピングモールでは中心部に位置するショッピングセンターを取り囲むように駐車場がある。どこに駐車しても買い物はできるわけだが、外から見ただけでは構造が判らずお目当てのショップまで歩くのに一苦労だったりする。また、空港への見送りや、他の用事で一時的に空港内に駐車することがある。24時間以上駐車するときには比較的低料金で利用できるロングタームパーキングが空港内にある。

さて、このような大型駐車場では駐車位置を示すのに必ず記号や番号が付けられている。駐車場の大きさにもよるが、記号のみの場合や番号も含めてロケーションを表すことがある。FやHなどの文字が大きく目立つようになっているから周囲を見渡してみよう。確認できたらこの記号や番号をメモしておくとよい。数人でグループ行動しているのであれば全員で確認しあっておけば帰りに迷うこともなくなるはずだ。

デイズニーワールドなどのテーマパークではその規模が膨大だからロケーションを覚えておかないと二度と戻って来られなくなる。駐車してから車に戻るまでにかなりの時間があるから、忘れないように必ずメモする習慣をつけておいたほうがよい。尤もこれだけ大きくなると、帰りのことを考えて誰でも用意周到にならざるを得ないかもしれない。

以前に、通い慣れたショッピングセンターへ行きいつもの場所に駐車して戻ってくると自分の車がどこにもないので慌てたことがある。20分以上探し回ったがそれでも見つからない。中央のショッピングセンターへの入り口は何箇所もあるから、入った場所から逆に辿って駐車場へ戻り、可能性のある範囲を再度探し回った。縦にも横にも探す範囲が広いけれども時間さえかければ見つけ出す自信はあった。が、なかなか見つからない。根気よく可能性のある範囲を総あたりして何とか見つけ出すことができた。こんなことにならないように気をつけよう。

気の毒な知人の話、「ある冬の出来事」を紹介しよう。空港までは車で移動し、空港内にある駐車場に駐車した。正確な駐車場所を記録しておらず、出張先から戻ったときには駐車した位置を思い出すことができなかった。夜中に駐車場に戻った知人は、氷つくほど寒い外気の中で2時間近く駐車場内をさ迷うことになる。そして彼の一言「泣きそうになった」。

たかが駐車場と軽く見てはいけない。イトウヨウカ堂の駐車場とは訳が違う。車を駐車するときには必ずメモする習慣をつけておこう。

アメリカでの気温の表現は℃ではなくF(華氏)

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アメリカでは℃という単位を使わず、華氏(F)という単位を使う。32F が 0℃ 、86F が30℃ になる。
街中で F という単位で気温がディスプレイされていることがある。℃=5/9 (F-32) という式で算出できるが、こんな式をいちいち覚えておくわけにはいかないから、「30を引いて2で割る」と覚えておくと 便利だ。90F なら30℃くらい、50F なら10℃くらいになる。真冬に32F 以下になれば氷点下を意味する。

ニュースや新聞などで、全米の気温をチェックできる。インターネットなら、weather.com というサイトが有名だ。全米の気温がチェックできる。日本からアクセスすると、アクセスした日本の気温がでてきてしまうが、MAPS をクリックして current tempretures にて全米の現在の気温をチェックすることができる。

冬場なら、どの場所での気温が 32F を割りこんでいるかチェックすると寒さの厳しい場所、32F を遥かに超え、逆に冬でも暖かい場所を見つけることができる。
テキサス州の南部とフロリダ半島が温暖であることが見てとれる。何度か見ていると、この F という単位も感覚がつかめるようになってくる。

東海岸の冬の寒さは厳しいが、西海岸が比較的穏やかな気温になっている。以前、プリンストンに住んでいたころ、冬は寒く春の訪れを心待ちにしていたものだ。全米の気温を見ながら、天気予報を見るたびに暖かい場所を探していた。

米国内の移動は東から西に向かったほうが良いのは何故?

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とにかくアメリカの国土は広い。なんと日本の25倍あるそうだ。全50州とワシントン特別行政区からなるアメリカ国内にも時差が存在する。タイムゾーンが4つあって、西から、パシフィックタイム ゾーン、マウンテンタイムゾーン、セントラルタイムゾーン、そして東の端はイースタンタイムゾーン。

同じ国の中でも西海岸と東海岸との時差は3時間ある。飛行機での移動を考えた時、飛行時間が3時間半と仮定して、朝9時にダラスを出発した飛行機がロサンゼルスに到着するのは朝の10時半ということになる。すごく得をした気分にならないだろうか。。。

これがもし、逆のケースとして、夕方7時にロサンゼルスを出発した飛行機が3時間半後にダラスに到着するとして、現地の時間はなんと、翌日の0時半ということになってしまう。せっかくの旅行も気分的に疲れてしまうのでは? 旅行ならまだ自由度が大きいかもしれないが、ビジネスでの出張だとしたら、翌日の予定もこなさなければならず、少々しんどい旅ということになってしまう。

 

Jet Lag

実は気分だけの話ではなく、日が長くなる方向へは体のリズムが着いてくるけれども、短くなる方向へはアジャストしづらいのも事実。毎日、1時間づつ寝る時間を遅くすることは簡単でも、毎日、1時間づつ早く寝るのは容易ではないことからも判るように、日が長くなる方向へ移動していくのが良い。つまり、東から西への移動が理想的なのだ。

一方、、車での移動を考えた時、1日に移動できるはせいぜい、無理をしなければ 500km 程度なので、あまり時差は気にならないだろう。時差とは飛行機に乗って、急激に移動した時にのみ感じるものなのか。